2009年07月13日

石野見幸「カレント」特集





皆さん今晩は!
これからの30分間はこのFM81.4、FM西大和からオンエアーされます
「ラジオでロック Radio Nowhere」

でお楽しみください。

お相手させて頂きますのは私、
DJ・PON-CHANG!(ぽんちゃん)

で御座います。どうぞ宜しくお願い申し上げます。

それでは早速、番組の方進めていきたいと思います。

さて、先週、先々週はロックイベントも目白押しとされる、「夏」のこのシーズンに因んで、フジロックやサマソニ等有名どころのフェスティバルをピックアップしては目一杯、私ならではの穿った視点で、各イベントに登場するアーティストをご紹介させて頂いた訳では御座いますが、実は今週、来週、再来週と(もしかすると~その先も~!)またまた通常のフォーマットを変更して、取りあえず今週、来週、再来週は「特集」ということで、ひとりのアーティストと3組のバンドをメインに据えて、リスナーの皆様とともに楽しいひと時を過ごしたいと思っております。





それでは特集の本編に突入する前に、本日の特集アーティストには全然、関係は御座いませんが(苦笑)、景気付けに一発!ということで、
HARRY

こと元S・スライダーズのヴォーカリスト・村越弘明氏が2004年6月にユニヴァーサルから発表した、少しばかり古い音源ではありますがアルバム
「フォー・ノー・ワン」

から
「YOU KNOW MY NAME」

をお聴きください。それではどうぞ!HARRYです!


HARRY・オフィシャルサイト

http://www.harry-station.com/                                           

と、いうことで、先ずはHARRYで「YOU KNOW MY NAME」をお聴き頂きました。

さて、それでは本日の特集ということで…。
今週は一昨年の11月8日に35歳という若さながらもガン性腹膜炎でお亡くなりになった兵庫県出身の女性ジャズシンガーで、以前私がこのハイホーで担当しておりました番組の中でも、精一杯の応援させてもらって来ました
『石野見幸』

さん。
今日は久し振りに彼女にスポットを当て、彼女が生前遺した唯一無二の名曲満載のフルアルバム
『カレント』

から何曲かをチョイスして、じっくりと、その透明感溢れる歌
声に改めて耳を傾けたいと思っております。

~というのもですね、今月16日というのは、彼女にとっても大切なメモリアル・デーで御座いまして、今を遡ること2年前のその日、現在は『ビルボードライブ大阪』と屋号も変わってしまっていますが、前身は、アダルティーで洗練された上質の音楽をしっかりと提供することでもお馴染みであった『ブルーノート大阪』で御座いまして、丁度、石野さんは、そのブルーノート大阪自体が8月8日の閉店を目前に控えた2007年7月16日に、病に侵された辛い身体に鞭を振るい、ありったけの情熱と命の炎をたぎらせて、その場にいたオーディエンスの誰もが一生忘れることのない、感動的と言えば、何処か平凡で陳腐な言い回しに聞こえてしまうかも知れませんが、まさしくそういった表現が何の違和感もなしに当て嵌まる素晴らしいステージを披露し、観客席の我々に様々な形の想いを遺していってくれた特別な日でもある訳です。
因みに、この日の模様は、昨年末に、小学館集英社プロダクションから発売となった書籍
『ラストステージ ジャズシンガー・石野見幸 がんを超えて響く命の歌声』

に、20分の特典DVDとして添付されていますので、また是非とも、御覧頂ければと思います。
それでは、今日はそんな石野さんが、生前、ブルーノート大阪で行った素晴らしきライブに改めて敬意を表すとともに、我々ファンの心に遺して行ってくれた尊き命のメッセージを思い返しながら、勿論、そういった経緯は全く知らず、今日初めて石野さんを聞くと言う方は、単純にその澄み渡る心地良い歌声に耳を傾けながら、彼女が紡ぐJAZZサウンドに酔って頂ければと思います。
それでは何はともあれ、石野さんが生前遺したアルバム「カレント」から、先ずは
「I’ve Seen That Face BeforeLIBERTANGO)」「 I’m a Fool to Want You」「 Goody! Goody!」
の3曲を聞いて頂きたく思います。それではどうぞ。何時までも色褪せない「永遠のジャズシンガー」石野見幸さんです。



書籍・『ラストステージ ジャズシンガー・石野見幸 がんを超えて響く命の歌声』
http://books.shopro.co.jp/books/nonfiction/laststage.php
CD「カレント」by石野見幸
http://mico3.com/cdshops.php

(アルバム・「カレント」収録曲)
【曲目】
1. I’ve Seen That Face Before(LIBERTANGO)
2. I’m a Fool to Want You
3. Goody! Goody!
4. 粋な別れ
5. Coracao Vagabundo
6. Forgotten Doll(人形の家)
7. You’ve Got A Friend
8. Teach Me Tonight
9. LOVE
                                         


“ラジオでロック”「Radio Nowhere」

この番組では皆さんからのご意見、ご感想等々お待ちしております。
今から申し上げます宛先に是非、あなたの生の声をお聞かせください。

E-MAIL post@fm814.co.jp
FAX  0745-33-3601
郵便物等々 〒636-8555 
FM 81.4(エフエムハイホー)FM西大和“ラジオでロック”「Radio Nowhere」の係と明記して、お送りくだされば私の手元に届くかと思いますので、是非、リスナーの方々、挙ってお送り下さいませ!
それと先日お送りしましたザ・ルード・ボーイズでの特集の際、プレゼントさせて頂くと申しておりました彼らの『ロゴ入りT シャツ』、北葛城郡上牧町にお住まいの40歳の男性の方が今回当選となりました。オメデトウ御座います!
また 近々お手元に届くかと思いますので、お受け取り下さいね!

ということで~
今日は勿論、最後も石野さんの曲をお掛けしてお別れしたいと思います。

♪「君が落ち込んでいる時、そして手助けが必要な時。目を閉じてボクのことを考えるんだ。そうしたら、ボクはすぐに君の元へ駆け付ける。そう、君は決してひとりじゃない。君には友達がいるのさ!」♪

~と言う歌詞も心に沁みるジェームス・テイラー&キャロル・キングの名曲であります
『You’ve Got A Friend』

のカヴァーを聞きながら、最後にお送りします。

それは皆さんまた来週。
来週も引き続き、特集ということで「某バンド」等をピックアップしてお送りしたいと思っておりますので、是非、お楽しみに!

~ということで、お相手は
DJ・PONーCHANG!

でした。
それでは…シー・ユー・ネクスト・ウィーク!バイバイ!

(7・19オンエアー分)


  


Posted by PONーCHANG!(ぽんちゃん) at 23:58Comments(0)JAZZ

2008年12月23日

石野見幸・ラストステージ

癌の為、余命1ヶ月という過酷な宣告を受けながらも、一度は諦めかけた梅田・ブルーノートのステージも見事にこなし、命の熱唱と共に、生きることの素晴らしさを我々に教えてくれたジャズシンガーの石野見幸さん。私も生前、応援のエールを送らせてもらって来ましたが、残念ながら周囲の願いも叶わず、昨年11月、天に召されてしまいました。しかしこの度、そんな彼女の等身大の生きざまが一冊の本となって帰ってきました。タイトルは「ラストステージ」。NHK取材班が編集を手掛けて完成したこの書籍には、彼女が懸命に駆け抜けた日々の記憶が、鮮やかな輝きに彩られながら収録されています。生前から彼女を応援してきた方は勿論、知らなかったという方も是非、手に取ってお読み下さい。そして、彼女がこの世に遺していった「生」に対する真摯なDNAを、頭で、体で受け止めて、今日を、そして明日を生き抜く心の糧にして下さい。まさにお勧めの一冊です。                                  

石野さんの待望の本が発売されたということで、それを記念して番組としては年内最後の放送を石野さんの特集をお送り致します。
書籍:石野見幸ラストステージ



http://books.shopro.co.jp/books/nonfiction/laststage.php

                                             
皆さん今晩は。
これからの30分間はこのFM81.4、FM西大和からオンエアされます「ラジオでロック レディオノーウェア」でお楽しみ下さい。お相手させて頂きますのは私、
DJ・PON-CHANG!(ぽんちゃん)

で御座います。どうぞ宜しくお願いします。それでは早速、番組の方進めていきたく思います。

さて、年内の放送も余すところ本日の一回を残すのみとなり、次回の放送は何と2009年、平成21年丑年になってしまう訳で、改めて月日の経つのは実に早い、『光陰矢のごとし』とは先人達も巧い言ったもんだとその叡知に感心するばかりで御座います。何はともあれ今日はそういった訳で、年内最後のオンエアですので、一層エネルギッシュに有終の美を飾るべく、鮮やかにお送りしたいと思っていますので、リスナーの皆さんもその心意気やよしとばかりに、暫しダイヤルはそのままでお付き合い下さいませ。

で、今晩は、年内最後放送に相応しい特集ということで、私も此方FM81.4にお世話になってから3年近く経つことかと思いますが、その間、事在るごとに応援のエールを送らせて貰って来ました兵庫県は姫路市出身の
ジャズシンガー
石野見幸さん。スキルス胃癌による余命1か月という苛烈な運命の宣告を受けながらも、家族をはじめとする周りの人々の大きな愛情にも支えられ、前向きに生き続け、念願の大阪ブルーノート(現・ビルボード大阪)でのステージを実現し、その後も予定されていた東京公演に向けて、治療を続けては積極的な取り組みを見せていた石野さんですが、残念ながら昨年11月8日・木曜日、35歳の若さで他界されました。石野さんは生前「カレント」という珠玉のアルバムを1枚遺されたものの、その他には、具体的な形で、人々の記憶の中にその姿、その生き様を押し留めるものは何もなかった訳ですが、それが今月4日、NHK取材班とフリーライターの中田浩作氏が執筆にあたり、石野さんが歩み続けた日々の断片を上手く纏め上げた「ラストステージ」(2,310円・税込み)なる書籍が、小学館集英社プロダクションから発売となりました。この本には、ファンの間では熱望されていた「大阪ブルーノート」でのステージの模様(3曲)を収録したDVDも合わせて封入されており、「死んだらあかんで」とステージ上から熱いメッセージを聞かせ、生きることへの飽くなき想いをアピールして見せた石野さんと、今再び対面できるというのは実に感動的で、ファンとして彼女を支えてきた者としては、この上もないクリスマスプレゼントになったと喜んでおります。
ということで、今日は、今再び活字となり、またDVDで、魂を震わすような澄み渡る声を響かせるジャズシンガーとしての姿を復活させた「石野見幸」さんにスポットに当てて、生前この世に彼女が遺した唯一無二のアルバムであります名作「カレント」から幾つか曲をチョイスしてお届けしては、番組としても今年最後の締めくくりとさせて頂きたく思います!





それでは石野さんが遺した2006年発表の名盤「カレント」から先ずは「アイヴ・シーン・ザット・フェイス・ビフォア(リベルタンゴ)」、「Goody! Goody!」、「コラサォン・ヴァガブンド」の3曲をお聞きください!

石野見幸「ラストステージ」詳細はこちら。
http://books.shopro.co.jp/books/nonfiction/laststage2.php

                                        

さて、ここで簡単に石野さんをご存じないという方の為に簡単にプロフィールをご紹介させて頂きたく思いますが…。

石野見幸さん。
彼女は兵庫県姫路市出身で、神戸女子短期大学を卒業後、メイクアップアーチストを志し、その仕事と共に、この時期より「ジャズ・ボーカリスト」としての練習もスタートする。1997年5月よりアローミュージックスクールのボーカルレッスン生として古屋さと子氏に師事し、スタンダードジャズを中心に、ボサノバ等の幅広いレパートリーを習得。そして活動の場所を、京阪神のライブハウスやホテルラウンジのステージ等々に求め、ライブ出演を始める。
その後、大きな病いを患うこととなり、つまずくも、その際に「どう生きるかが大切と思った。命を授けてくれた両親に歌声を残そう」とCD製作を思い立ち、紆余曲折を経ながらも精一杯の努力で、昨年、12/25に晴れて、素晴らしい透明感溢れるクリスタルのような歌声と名曲の数々が収録された1stアルバム「カレント」を発売する。その後も辛い治療の日々は続くものの、7/16(祝・海の日)には大阪ブルーノートにて「サマーライブ」を開催。大成功を収め、またその模様はテレビなどのメディアを通じ大々的に報じられてはさらなる注目を集める。10/17には東京・赤坂のノヴェンバーイレブンスで横田明紀男バンドとのコンサートを予定していたが、その後の体調不良から断念。そして11/8(木)午後3時、「がん性腹膜炎」のため、神戸の病院にて永眠。享年35歳。
ということで、今日はそんな石野さんの生き様を記録した書籍「ラストステージ」が4日に発売になったということで特集をさせていただいている訳ですが、それではここでまた1曲お届けします。
弘田三枝子さんで御馴染みの「人形の家」をお聞きください。                                      

ラジオでロック”「Radio Nowhere」
この番組では皆さんからのご意見、ご感想等々お待ちしております。
今から申し上げます宛先に是非、あなたの生の声をお聞かせください。

E-MAIL 
post@fm814.co.jp
FAX  0745-33-3601
郵便物〒636-8555 FM 81.4(ハイホー)

またこの番組の詳細に関しては以下のブログにてご確認いただけます!

●奈良発。無料地域ブログポータルサイト「ナラ咲く」
http://radionowhere2.narasaku.jp/

●神戸のブログポータルサイト「ko-co」
http://radionowhere.ko-co.jp/

それと、FMハイホー携帯サイトがオープン!
FMハイホーHP上のQRコードでアクセスいただくか、空メールを…
office@fm814.co.j p
に送信して頂ければプレゼントや地域に関する事柄など素敵な情報が満載のサイトとアクセスして頂けます!是非ご活用下さいね!

さて、最後も石野さんの曲でお別れしたいと思います。曲は「アイム・ア・フール・トゥ・ウォント・ユー」です。


それでは皆さん、また来年もひとつよろしくお願い申し上げます。良いお年を!

お相手はDJ・PONーCHANG!でした。
バイバイ!


(12・28オンエア分)



  


Posted by PONーCHANG!(ぽんちゃん) at 16:03Comments(0)JAZZ

2008年11月25日

ジョン・コルトレーン「スターダスト」

皆さん今晩は。

これからの30分間はこのFM81.4、FM西大和からオンエアーされます
「ラジオでロック レディオノーウェア」

でお楽しみ下さい。お相手させて頂きますのは私、
DJ・PON-CHANG!(ぽんちゃん)

で御座います。

どうぞ宜しくお願いします。

それでは早速、番組の方進めていきたく思います。

先ず冒頭はお馴染み、私・ぽんちゃんが、アト・ランダムにその時々の話題をピックアップしては、それに相応しい音楽をお届けする
ミュージックカレイドスコープのコーナー

でございますが。





さて今日は、本国アメリカの方では一足早く、昨年出版になり、日本では今年9月19日にブルース・インターアクションズという出版社から「私は聖者になりたい」という邦題で発売となった、NYタイムズに寄稿している音楽ライター・ベン・ラトリフの手による、
ジョン・コルトレーン

『ア・ストーリー・オブ・ザ・サウンド』


今回はその本のご紹介と、ジョン・コルトレーンが生前遺した素晴らしいサックスの名演に耳を傾けてみたいと思っております。

9月19日に発売となった、ファンの間で待ちに待たれておりました、このジョン・コルトレーンの本「私は聖者になりたい」は、コルトレーンを語る日本語に翻訳された書物としては、多分数えること2冊目の本と言うことらしく、コルトレーンのそのネームバリューからすれば、もっと沢山の研究書やら関連書物が出ていても良さそうなものですが、そうではないということで、その点から考えても非常に貴重な一冊と言えるかも知れません。

内容を簡単にご紹介すると、まず第1部ではコルトレーンの主だった作品の紹介と、その音楽的な変遷について纏めておりまして、次いで第2部ではジャズ界に拘ることなく幅広いフィールドで活躍するミュージシャンなどにインタビューを試み、コルトレーンというミュージシャンのその影響力の凄さを浮き彫りにしている訳ですが、例えば、一見全く無関係にも思える、かの元祖パンクロッカー・イギーポップにしても「コルトレーンがサックスでやることを、俺は肉体を通じてやろうとした」というような、ちょっとビックリとするコメントがあったりしまして、実に面白い仕上りにもなっております。

で、ジョン・コルトレーンの方でございますか、1926年、アメリカは北カロライナの生まれで、50年前後にはガレスピー楽団に参加し、下手なテナーサックスのプレイヤーと評されながらも、そのキャリアをスタートすることになります。その後、マイルス・デイビスのバンドに誘われることで、彼の運命は急展開を見せ、67年に病死するまで後世に語り継がれる演奏を残しております。

それでは、「私は聖者になりたい」という本の出版と共に、また俄かに注目を集めているコルトレーンの演奏をここで皆さんとともに聴いてみたいと思います。
曲は、没後25年を迎える
ジョン・コルトレーン

のバラードを中心に収録した2006年7月にビクターエンターテイメントから企画盤ということでプレスティッジ時代の名演ばかりを収録しているアルバム
「スターダスト」

から、そのタイトルチューンをお届けしたいと思います。10:42秒もある大作ですので全編その音源をご紹介できるかどうかわかりませんが、極力頑張ってお掛けするように尽力したいと思います。それではどうぞ!

●ジョン・コルトレーン P−Vine BOOks  
私は聖者になりたい

ベン・ラトリフ著
川嶋 文丸訳
税込価格: ¥2,500 (本体 : ¥2,381)
出版 : ブルース・インターアクションズ
サイズ : 20cm / 369,23p
ISBN : 978-4-86020-283-5
発行年月 : 2008.9月19日



ジョン・コルトレーン「Every Time We Say Goodbye」(1961)
(11・30オンエアー分)


  


Posted by PONーCHANG!(ぽんちゃん) at 23:29Comments(7)JAZZ