2008年06月21日
レイジ・アゲインスト・ザ・マシーン
さてさて続きましては
ミュージックカレイドスコープのコーナーですが…。
今日は若干長い前置きというか、与太話を聞いて頂いた上で曲を聴いて貰いたいとも思いますが。
此処んとこ、ニュースや新聞を見ていて思うのですが。
現在、日本の食糧自給率は40%以下にまで落ち込み、最早世界最貧国、中央アメリカ・西インド諸島にあるハイチの最悪な食糧事情に近付くような歩みをみせています。
ハイチの主たる農作物は米。実に日本と似ていますが。ハイチでも、その昔はあちこち農家が点在し、貧しくとも食べるに困るようなことはなかったそうな。それが、大体何処の国においてもそうですが国が経済的に疲弊するその背景には内戦がありますが、ここハイチにおいてもそれは同様で、現在でこそハイチはドミニカと二つの国に分かれていますが、その昔は一つの国としてハイチは存在した。しかし、スペイン人がスペイン人ハイチ共和国の独立を訴え、コロンビアへの併合を唱えたことをきっかけに、ハイチ正規軍が武力蜂起して衝突。何とかハイチ正規軍は勝利を収めるも、その後、元宗主国であったフランスからの国家的圧力を受け、フランス人植民者から独立の際に接収した農園や奴隷などに対する賠償金を請求されて、たちまち困窮することとなった。また経済難から安価なアメリカの米に手を出しては、国内農業における自給システムを最悪な状態にまで貶めることとなった。そういった数々の不幸、困難をファクターとして、ハイチ国内における食糧事情は著しく困窮、それに伴い国民の健康状態も加速度的に悪化。今日に至っては泥に塩とバターを混ぜ天日で乾かしたクッキーを口にしては飢えを凌いでいる凄まじさで、当然、栄養失調に端を発する疾病などが蔓延する地獄と化しています。ブードゥ教の発祥の地であり、生ける屍ゾンビの故郷でもあるハイチ。最早それは過去より語り継がれる不気味なフォークロアとして片付けられるものではなくリアルな現実として、まさに世界が目を向く日も近いかも知れませんね。悲しいことですが。
しかし今や、ハイチのこの事態も、我が国から遠いカリブに浮かぶ島国の話、正に他人事と暢気に流してしまえるほど安閑とはしてられない状況に、我が国日本も陥っている事を強く認識しなければいけないと思うのですが…。
貧すりゃ鈍すではないですが、我が国の過去の哀しい大戦も、ABCD(アメリカ、イギリス、支那、オランダの略)包囲網をはじめとする諸外国の兵糧攻めに我慢しかねて外に向け、不文律の侵略戦争、つまり植民地を求めて、戦いに臨まざるを得ない格好になってしまったのです。
原油高騰のみならず、バイオエタノールの原料としての穀物の極端な大量消費により、あれよあれよと輸入食料品の値が上がる昨今。食料の国産自給率も40%と余りにも貧しいわが船日本丸の行き着く港は何処なのか?
それを考えると背筋に寒いものを感じますが、これは私一人の取り越し苦労でしょうか。
一言で国政が悪い。端的にいえばそういうことですが、しかしその政治家を選んだのは誰か。
この先の未来も、豊かな日本であれるように、ハイチの悲劇を我が事と捉えて、惰性で意味もない飽食に溺れることなく、一度真摯に考えてみる必要が我々にはあるのではと思うのですが…。
なんか抹香臭い話になってしましたが、まぁ最近の日本の食糧事情とハイチについてのニュース報道等を見て、私がふと思ったことを、とりとめもなく語らして頂きました。
ということで、ここで一曲。
歌詞の中に「ハイチ」という固有名詞も出てくるということで、今日は社会派No,1ROCKバンド、メキシコのチアパス解放を謳うザック・デ・ラ・ルチャ率いる
「レイジ・アゲインスト・ザ・マシーン」の曲で、
米TV映画「ハイヤー・ラーニング」
の主題歌としても脚光を浴びた
「イヤー・オブ・ザ・ブーメラン」を聴いて頂きたいと思います。
(6・22オンエア分)
ミュージックカレイドスコープのコーナーですが…。
今日は若干長い前置きというか、与太話を聞いて頂いた上で曲を聴いて貰いたいとも思いますが。
此処んとこ、ニュースや新聞を見ていて思うのですが。
現在、日本の食糧自給率は40%以下にまで落ち込み、最早世界最貧国、中央アメリカ・西インド諸島にあるハイチの最悪な食糧事情に近付くような歩みをみせています。
ハイチの主たる農作物は米。実に日本と似ていますが。ハイチでも、その昔はあちこち農家が点在し、貧しくとも食べるに困るようなことはなかったそうな。それが、大体何処の国においてもそうですが国が経済的に疲弊するその背景には内戦がありますが、ここハイチにおいてもそれは同様で、現在でこそハイチはドミニカと二つの国に分かれていますが、その昔は一つの国としてハイチは存在した。しかし、スペイン人がスペイン人ハイチ共和国の独立を訴え、コロンビアへの併合を唱えたことをきっかけに、ハイチ正規軍が武力蜂起して衝突。何とかハイチ正規軍は勝利を収めるも、その後、元宗主国であったフランスからの国家的圧力を受け、フランス人植民者から独立の際に接収した農園や奴隷などに対する賠償金を請求されて、たちまち困窮することとなった。また経済難から安価なアメリカの米に手を出しては、国内農業における自給システムを最悪な状態にまで貶めることとなった。そういった数々の不幸、困難をファクターとして、ハイチ国内における食糧事情は著しく困窮、それに伴い国民の健康状態も加速度的に悪化。今日に至っては泥に塩とバターを混ぜ天日で乾かしたクッキーを口にしては飢えを凌いでいる凄まじさで、当然、栄養失調に端を発する疾病などが蔓延する地獄と化しています。ブードゥ教の発祥の地であり、生ける屍ゾンビの故郷でもあるハイチ。最早それは過去より語り継がれる不気味なフォークロアとして片付けられるものではなくリアルな現実として、まさに世界が目を向く日も近いかも知れませんね。悲しいことですが。
しかし今や、ハイチのこの事態も、我が国から遠いカリブに浮かぶ島国の話、正に他人事と暢気に流してしまえるほど安閑とはしてられない状況に、我が国日本も陥っている事を強く認識しなければいけないと思うのですが…。
貧すりゃ鈍すではないですが、我が国の過去の哀しい大戦も、ABCD(アメリカ、イギリス、支那、オランダの略)包囲網をはじめとする諸外国の兵糧攻めに我慢しかねて外に向け、不文律の侵略戦争、つまり植民地を求めて、戦いに臨まざるを得ない格好になってしまったのです。
原油高騰のみならず、バイオエタノールの原料としての穀物の極端な大量消費により、あれよあれよと輸入食料品の値が上がる昨今。食料の国産自給率も40%と余りにも貧しいわが船日本丸の行き着く港は何処なのか?
それを考えると背筋に寒いものを感じますが、これは私一人の取り越し苦労でしょうか。
一言で国政が悪い。端的にいえばそういうことですが、しかしその政治家を選んだのは誰か。
この先の未来も、豊かな日本であれるように、ハイチの悲劇を我が事と捉えて、惰性で意味もない飽食に溺れることなく、一度真摯に考えてみる必要が我々にはあるのではと思うのですが…。
なんか抹香臭い話になってしましたが、まぁ最近の日本の食糧事情とハイチについてのニュース報道等を見て、私がふと思ったことを、とりとめもなく語らして頂きました。
ということで、ここで一曲。
歌詞の中に「ハイチ」という固有名詞も出てくるということで、今日は社会派No,1ROCKバンド、メキシコのチアパス解放を謳うザック・デ・ラ・ルチャ率いる
「レイジ・アゲインスト・ザ・マシーン」の曲で、
米TV映画「ハイヤー・ラーニング」
の主題歌としても脚光を浴びた
「イヤー・オブ・ザ・ブーメラン」を聴いて頂きたいと思います。
(6・22オンエア分)
Posted by PONーCHANG!(ぽんちゃん) at 20:40│Comments(0)
│ROCK・MUSIC